宅地建物取引士(宅建)試験を受けたときに私が使った問題集と勉強方法について | 能天気OLが開業しちゃった!~社会保険労務士として気づいたらもう15年超えていた!

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コネもお金もない、人脈あるけど客はない・・・そしてもしや頭も足りない?!『ないない尽くし』の私だけど、開業しちゃいました。

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私は2018年の試験を受け、合格しました。もう3年前になるんですね。
試験の申し込みは7月末までだったと思うのですが、受けるかどうするか迷っていたので申し込みはギリギリになり、そこから試験の日までの約80日間、延べ時間数100時間を試験勉強に費やしました。

未経験、不動産知識のない中でどのように勉強して1発合格をしたのかを書いていきます。
(重要事項説明すら見たことがないほど無知でした・・・)


私は基本、土日は勉強をしたくない人なので、勉強時間は主に平日の仕事が終わった後、喫茶店等で1,2時間の時間を取って勉強していました。
もちろん他の予定もあるので毎日ではありませんでしたが、移動中に自作メモを読むなどして平日はほぼ毎日1,2時間やっていたかな。
(なので延べ100時間くらいの勉強時間になりました)


使った教材は写真の3冊。

 



 

今はネットで法律条文を見ることができる便利な時代なので法律書や参考書は買いませんでした。


時間がないのでどうせ全部読めないだろうと思ったのと、未経験のため読んでも理解できないだろうし、私の性格上、理解できないと先に進めそうになかったので、それなら問題から入って、その問題に関わる条文などを調べていった方が早いと思ったのです。
宅建士に関わるすべての法律条文を読んで理解することは80日間では到底無理ですよねー。


未経験のためまったく事前情報がないので、宅建士の仕事がどんなものなのか、どんな法律が関わっているかもまったくわかりません。
なのでこの問題集を最低でも3周はしたかったのですが、実際は時間がなさ過ぎて2周しかできませんでした。
(実際は2周できたところと1周しかできなかったところがあった)

 

 

宅建試験は法律(科目)ごとの合格最低ラインがなく、知識が偏っていても合格できるので、1度問題を解いて解説を見ても理解が難しいところは思い切って捨てました。
(わからないところは勉強するのをやめた)

捨てる分量はどのくらいにしたらいいのかはその人の実力次第ではありますが、宅建試験は7~8割以上(※)正答すれば合格できそうだなというところから逆算して決めました。
※直近の合格基準点を見ると35点は絶対に取りたいところで、昨年は38点が最低点だったようです。


いくら緊張しない私でもやはり試験中はいつもと違う雰囲気なので実力が出し切れるとは限りません。
加えて勉強不足感は否めないので、いつもできているところができない可能性も大きいため、捨てる部分は過去問でもあまり出てこない2単元くらい(全体の1割程度)に抑え、法律を読んだり解説を見て頑張れば理解できそうなところは徹底的に勉強し、ほぼ100%理解して(理解していなくても出題パターンを覚えて)解けるようにしました。


問題集1周目は捨てる教科を判別するために解いていき、解説を読んで、法律条文を読みました。
ネット上には法律の解説や宅建についての解説をしてくれている方もいるのでそれらも参考にしました。

問題に出てくる数字や文言は一部なので、それらに関連する数字や文言や繋がりは調べてまとめ、問題に出てきた条文だけでなくその条文の前後や関連する条文、諸規則はすべて調べました。

自分で教科書を作っていった、という感じですかね。なにせ問題集しか買っていないので1つ1つまとめていかないと繋がりがわからなかったんです。
 

別にノートを作ろうかなとも思ったのですが、きれいに作ったところでどうせ試験が終わればゴミ箱行きなのだから、きれいに作るよりその単元のことが問題と解説も含め見開き2ページでわかるように問題集に直接書き込む方法を取り、図や表などのまとめは付箋や小さなメモに書いて問題集に張り付けたりして照らし合わしやすいようにしました。


こんなふうに直接書き込んでいきました。



そして問題集2周目に入りました。

過去問を何年分か解いていくと気づくと思いますが、出題にはやはりパターンがありますのでそのパターンを覚えてしまうというのもあります。なので私作成の教科書も相当偏ったものだったと思います。



10月に入ってからは過去の試験問題(これもネットで拾えます)を過去5年分解きました。
過去問には回答のみで解説がついていませんので、自分作成の教科書が頼りです。なぜその選択肢が正しい答えなのか、なぜその選択肢が間違っているのかは自分で調べるしかありません。

そう意味では問題集1周目のときにその問題の意図と法律、解説などをしっかり勉強して、図や表にしたりして自分なりの教科書をまとめないと問題を解いてもその答えがなぜ正しいのかを理解できないでしょう。


1周目に時間をかけるべきですね。これができていれば机に向かわなくても(たとえば移動中の電車内などで)勉強することができます。


過去問5年分のうち3年分は1つ1つ解いて、1つ1つ条文や自分がまとめた教科書を参考に勉強しなおし、2年分は試験と同じ環境で試験と同じように解きました(模擬試験のように)。


この模擬試験は、実際の試験と同じようにするので時間配分をどうするかとか、自分の得手不得手の再確認、今一度勉強しなおした方がいい教科や正答率がどの程度になるかなどのために絶対にやったほうがいいです。

この時点で最低でも40問(宅建試験は50問)は正答していないと実際の試験をクリアするのは難しいと思っています。実際の試験では緊張しますし、マークのし間違いや、空調などの設備、周りの受験生の状況によって必ずしも整った環境で試験が受けられるとは限りませんから。


時間があるなら過去問はどんどん解いた方がいいとは思いますが、あまりに古い過去問だと当時の法律とは変わっている部分もあるので、正答が正答でなくなっていることもあります。
それを調べるのはものすごく大変なので、あまりに過去のものよりは最近の過去問を何度か解くのでもいいと思いますし、市販されている過去問題集を買えば解説がついているのでそちらを使ってもいいと思います。

(私はそもそも仕事で使う気がなかったので、宅建の勉強というよりは合格することを目的にし、いかに費用をかけずに勉強するかも考慮に入れていたので先の3冊の問題集しか買わなかったし、自力で調べる方法を取りました。でも自力で調べることで力はついたかも。解説をただ読んでわかった気になるより、自力で調べることで身についた部分はあったと思います)


過去問をひたすら解いていくと、繰り返し出題される部分と”ひっかけ”の傾向がだいたいわかるようになるので、テキストを読む時間より過去問を解く時間を優先させた方がいいと思います。



実際の試験のときは最後の最後、ホント最後の1分まで試験問題を解いていました。こんなにギリギリまで試験問題を読んでいたことはなかったと思います。
そのくらい目一杯時間を使いました。(ギリギリすぎて焦ったぁ)

目一杯になったのは、過去問に似たような問題があったのだけれどいまいち覚えていなかったところがあって、最後まで選択肢を迷ったんですよ。
 

結局その問題は正答できていました。最後まであきらめないことも大事ですね。

そして受からなかったら2度と受けないだろうなと思ったので、「絶対受かってやる。」とは常々思いながら勉強していました。
 

これ大事。


あんなに集中して勉強した2ヶ月半は今までなかったかもなー。


最後に。
私は仕事で使う予定はなかったので、これはあくまで”合格”を目標に置いた勉強方法です。
実際仕事で使う場合はこれでは知識不足ですし、記憶にもほぼ残りませんのでお勧めしません。

参考にした法律サイト
https://elaws.e-gov.go.jp/
こちらで読みたい法律を検索しました。

あとは個人さんで独学している方や合格記を書いている方がいたので参照にしたのですが、なんという名前のブログだったか忘れた…。1つ1つの法律や抑えておきたいポイント、数字などが良くまとまっていてものすごく参考になったんだよなぁ。あれが無料だなんて信じられない。今ならnoteにして売っていてもいいレベル!


その節はありがとうございました。

※ブログ等を参考にする場合は、日付を確認したり、きちんと法律条文に立ち戻って勉強することが大切です。法律はなかなかな頻度で改正されますから。